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「小さな車との出会い」
3Dプリンターを使い始めてひと月ほどして、操作が大体つかめた頃さあ何作ろうかと思い、行きつけのたい焼き屋のカフェでアイデアを練っていた。
ふっと目を上げた時、愛らしいちっちゃな車が目に入った。
「これをプラモデル風に作れるかな?」とメモ帳にアイデアスケッチしながら、お店のオーナーに話ししたら、「面白そうですね。このタクシーお貸しします。」
あっさりためらいもなく、渡してくれた。
こりゃあ作らねば。
すっかりその気になってしまった。
Fusion360という3Dソフトも2日間の講習会を受けたりして、基本的なことはできるから
まあ何とかなるだろう。
そして初めの試作はあっさり出来た。
その後延々とトライ&エラーの連続になるとは、全く予想をしていなかった。
2ヶ月間、毎日のように設計データを修正し、3Dプリントする。
すぐに形になるから、また設計データも変え、またすぐ形にする。
いつ終わるのか分からない、このサイクルに完全に巻き込まてしまったのです。